2013-10-08

キンモクセイ

葛流の国立劇場の舞台からもうひと月以上が経ちました。
当日は皆さんの晴れ姿を間近で見ることができましたし、お手伝い参加の私にとっても有意義な一日でした。

自分が出なくても、なにやら緊張するものです。
舞台袖から垣間見る皆さんの姿は、どなたも美しかったです。
あの空気感は、録画したものではなかなか再現できないでしょう。
やはりライブで見たほうが色々感じるものが多いです。

さて今日はお稽古日でした。
着物を来て行って参りましたが、今日の暑さには参りました。

10月だからもう袷(あわせ)?と思い、袷にしたのですが、単(ひとえ)でも暑いくらいの陽気でした。
当然、お稽古での発汗も促進されました。

「お太鼓は通気性が悪いな~」

と思いながらの帰り道。いい香りが。

時期です。キンモクセイ。
しかし、キンモクセイの香る頃になって夏日って。どうなんでしょう。
着物で出かけるのは、少し寒いくらいがちょうどいいです。



2013-08-13

2013年浴衣会のこと




先月ですが、葛流の浴衣会がありました。
本日お稽古に行きました所、その時の写真をいただきました。
このときは「鉄輪」を舞いました。
この舞は2010年に国立劇場で舞いました。再びお稽古すると、当時の記憶があれこれ蘇ってきました。

稽古のときに苦手だった振り付けや、下ざらいのことや、かつら合わせのことやら、楽屋の様子や観に来てくださった方々のお顔やら、初めて大劇場の舞台から眺めた光景やら、いろいろ浮かんできました。

そんなことを思い返すのは、国立小劇場で「葛タカ女舞の会」が催されることもあってのことだと思います。
9月1日(日曜日)に先生のリサイタルと共に門弟の会があります。
諸般の事情で私は今回出演しないのですが、楽屋裏でお手伝いをさせていただきます。

本番まで残りわずかとなってきた本日、出演されるお二人のお稽古を見させていだきましたが、大舞台を控えた見ごたえのあるお稽古でした。こちらまで身の引き締まる思いでした。
そして、一方では本番当日はさぞやきれいだろうと楽しみな思いも膨らみます。

出演されますどちらさまも舞台が成功しますように。陰ながら祈っております。
もう当日までお会いできない方もいらっしゃるので、せめてここで叫んでおきます。

皆さま~、がんばってください!

2013-05-21

舞台を終えて(2013年愛のつどい)

19日、第24回「愛のつどい」が催されました。


心配していた天気も日中は晴天となり、多くのお客さまがご来場で盛況でした。
出番以外のときは、私も他の方の舞踊や民謡、詩吟など楽しませていただきました。

私が裏で出番待ちのときに、毎回参加されている民謡歌手(テレビなどでもご活躍とのこと)の方が出演されていました。舞台裏の廊下でいい声に聞きほれておりました。
一緒に出演された三味線のお若い方も素晴らしく、特に曲弾きは圧巻でした。
三味線は腹に響くロックだなあ、などと思いながら、裏で一人ノリノリになっておりました。
おかげで程よく緊張をやわらげることができました。

私は「袖の露」を舞いましたが、いつもお世話になっている方も観に来てくださいました。
公民館で指導している生徒さん達にも舞台で舞う姿を観てもらうことができました。
まがりなりにも”先生”と呼んでくれる皆の期待を裏切ることのないようにと、心して舞台に立ちました。生徒さん達にも喜んでもらえたようなので安心しました。

今回も皆さまのお力をいただき、おかげさまで無事につとめる事ができました。
タカ女先生はじめ、いつも何かと手伝ってくれる友人、家族に感謝です。

まだまだ未熟者ではありますが、出演者の皆さまや舞を観て下さった皆さまから温かいお言葉をいただきまして、今後の励みとなりました。
楽屋をご一緒させていただいた大先輩の先生方からもお声を掛けていただきまして、恐縮しております。

皆さま、ありがとうございました。

「稽古は裏切らない」ということを何かにつけ痛感するのですが、とは言え、やはり満足いくようにはなかなか舞えないものです。
足りない所が山ほどあります。
もっとも満足してしまってはそれまでなので、満足なんぞしたくない自分もいます。
今後も「もっと、もっと」と思いながら精進してまいります。


袖の露(葛たか葉)