2020-01-15

2020年新年会

1月5日、葛流の新年会がありました。

毎年おなじみの晴海のホテルまで行きましたが、母・千代さんが転ばないように気を遣いながらの道中でした。
千代さんは、毎朝、父と一緒に近所の千葉公園を散歩していますし、年齢のわりにピンピンしているのですが、立ったり座ったりの時はやや安定感に欠けます。
「どっこいしょ、おっこらしょ」と気合を入れないとダメみたいです。
たくましい下半身なので、そうそう転ばないと思いますが、なにせおっちょこちょいな人ですので、一緒に出掛けるときは用心が必要です。
千代さんと一緒に歩くときの私は散歩中の犬に似ていると思います。千代さんを先導しながら、振り返り振り返り無事を確認しています。
以前、電車の中で立っているとき、振動でぐらついた千代さんが、知らないおじさまの膝の上に座ってしまいそうになり、私が腕力でもって引き上げすんでのところで回避したこともありますので、車中でも油断できません。
千代さんは、か弱いわけではなく、「なんでそうなるの?」という動きをよくする人なのです。
新年会の日は千代さんも着物なので、さらに用心して行きましたが、今回は何事もありませんでした。

今年も、先生からお盃を頂戴した後、舞い初め、会食、の楽しい新年会でした。
千代さんがメインの肉料理を「食べて」と言うので、千代さんの分も食べました。牛肉は優れた栄養源と思っているのでお残しは出来ません。「着物だから帯が苦しくて食べられない」という可愛げはすっかりありませんので、パンもおかわりした上に、肉料理二人前も完食いたしました。
平素は粗食なので胃腸は驚いたことでしょうが、新年早々、たっぷり滋養が取れました。

今年の私の舞い初めは『由縁(ゆかり)の月』でした。
今、お稽古中の曲です。
「思わぬ人にせきとめられて」と歌詞にあり、意中の人ではない人に身請けされ、今は廓の外で暮らしている遊女だった女性の心情をうたっています。
ゆかりの月