2016-02-05

2016年新年会

少し前のことですが、1月に新年会がありました。

母、千代さんも一緒に参加させていただきました。千代さんとの珍道中は恒例行事になっています。

今年の舞初めでは、『鶴の声』を舞いました。
今、公民館で指導している舞です。



舞初めの前に、先生からお杯を頂戴しました。今年は、一層の精進を心に誓いました。
5月4日に国立劇場での舞の会に出演することが決まっております。
私は『珠取り』を舞わせていただきます。
私にとっては、2010年以来の国立劇場の舞台です。少しでも求めている舞に近づけるよう日々稽古しております。

と、そんな折、美術館に行きまして、浮世絵の展示を見てきました。
ちょこちょこお邪魔する千葉市美術館です。
『珠取り』は、讃岐の志度の浦に伝わる海女の珠取り伝説が元になっているそうです。
この伝説が能の「海士」になり、そこから地唄舞にもなったとのことです。
今回の展示は浮世絵ということなので、もしかしたらあるかな~と思って行ったのですが、
ありました。
「浮絵海士龍宮玉取之図」
まさに『珠取り』の絵でした。1744年-48年のものだそうです。
海女が龍から珠を取り返してくるときの姿が描かれていました。

海女の珠取り伝説は、志度寺の由来を記す「志度寺縁起」のひとつとのことです。
実在の歴史上の人物が登場しますが、龍も登場しますから、どこまで実話なのでしょう。
長きにわたり言い伝えられてきて、今もかの地で息づいているとなると信じたくなる悲しい海女のお話です。