2014-09-18

久々に更新です

また更新をサボってしまいました。

気がつけば、5月に更新して以来です。
夏が終わって秋になってしまいました。放置するにもほどがあるブログになっております。

私自身のお稽古も、公民館でのお稽古も変わらずにしております。
公民館で講師をするようになってから2年が経ちました。
生徒さんも増えまして今は5人になりました。(この日はお一人お休みでした)

新人さんには、やはり基本の『高砂』をしっかり覚えて欲しいので、お稽古時間の前半は全員で『高砂』をお稽古しています。新人さんは、基本の動きや振り付けを覚えているところです。すでに『高砂』の振り付けをしっかり覚えている先輩達には、より舞らしい動きに挑戦してもらっています。




後半は、先輩達を中心に『菜の葉』をやっています。新人さんも一緒に挑戦です。
『菜の葉』の振り付けでは、お扇子を紙に見立て、人さし指を筆にして、文を書く仕草があります。

新人さんのRさんが、この振りをしていたときのこと。

「Rさーん、縦書き、縦書き、」と、私の声。

Rさんは新人さんながら、先輩達の真似をしてがんばって舞っているのですが、前職が翻訳関係だったもので、動かす指先がつい横書きになってしまいました。

筆でお手紙を書くなんて、お習字でもしていない限り、昨今ではあまりないですもんね。
ましてや翻訳をしていたら間違いなく横書き中心ですよね。
気持ちはわかります。
わかりますけど、ここはひとつ縦書きで。

縦書きを練習中


舞の中には、現代人がしない仕草がたくさん出てきます。
着物ならではの所作ばかりですから、はじめは大変かと思いますが、しっかり身に付けば着物でお出かけのときなどに自然と役立ちます。洋服にくらべて面倒なことも多いですが、「丁寧に動く」というのもいいものだと思ってもらえると、皆さん、女性らしさに磨きがかかることでしょう。(私が女性らしさを言うのはどうかとの声が聞こえてきそうですが、”着物の時は女性らしくしているはず”ということでご勘弁ください。)

それやこれや、いろいろ笑いの絶えない公民館でのお稽古です。

さて、私は今『珠取り』をお稽古中です。
悲壮なまでの母性愛が描かれた曲で、元はお能の『海士』です。今月末の少し遅めの浴衣会で舞うことになっています。それに向けて自宅でも稽古しておりますが、狭い私の部屋では動き切れない大曲なので、行ったり来たりしながら地道にやっております。