2013-10-28

公民館の文化祭

昨日は私が講師をしております公民館の文化祭でした。

私の生徒さん達も発表の部に初めて出演しました。

公民館での活動を始めてからお稽古してきた「高砂」を二人の生徒さんが舞いました。

一年以上「高砂」と基本の動作ばかりお稽古してきました。
「飽きた?」
と幾度か訊ねましたが、生徒さん達は、
「飽きないです」とのこと。
何事も基本が大切、生徒さんの同意も得たので、ずーっと「高砂」でした。

そして、この日の本番。
二人とも、地域の皆さまの前でも何ら動じることなく落着いていました。
かたや私はこの日、舞台端でテープ係に徹しておりました。
自分が舞うのとは違う緊張感です。
お客さまを前にして舞うのは初めての二人なのです。
お稽古を積んできたので舞うこと自体に心配はしていませんでしたが、人生で初めての状況に立っている二人を思うと、こちらが妙な緊迫感に囚われました。
そして、私にとって初めての生徒さん達が堂々と舞っている姿を見て、えもいわれぬ嬉しさも感じていました。今出来る範囲できちんと舞ってくれたと思います。



なにせ初めての文化祭参加でしたので、わからないことも多々ありましたが、係りの方々に助けていただき滞りなく発表ができました。
私の手伝いを買って出てくれる友人や家族に今回も助けてもらいました。ありがたいことです。

生徒さんのご家族も観に来てくださって、喜んでいただくことができました。
発表後は、皆さんも交えて記念撮影。お天気も良いので外で撮影しました。どなた様も笑顔でした。

新米先生の私ですが、この日の笑顔の種を蒔く事ができたのか、と思ったりしています。

2013-10-08

キンモクセイ

葛流の国立劇場の舞台からもうひと月以上が経ちました。
当日は皆さんの晴れ姿を間近で見ることができましたし、お手伝い参加の私にとっても有意義な一日でした。

自分が出なくても、なにやら緊張するものです。
舞台袖から垣間見る皆さんの姿は、どなたも美しかったです。
あの空気感は、録画したものではなかなか再現できないでしょう。
やはりライブで見たほうが色々感じるものが多いです。

さて今日はお稽古日でした。
着物を来て行って参りましたが、今日の暑さには参りました。

10月だからもう袷(あわせ)?と思い、袷にしたのですが、単(ひとえ)でも暑いくらいの陽気でした。
当然、お稽古での発汗も促進されました。

「お太鼓は通気性が悪いな~」

と思いながらの帰り道。いい香りが。


時期です。キンモクセイ。
しかし、キンモクセイの香る頃になって夏日って。どうなんでしょう。
着物で出かけるのは、少し寒いくらいがちょうどいいです。



2013-08-13

2013年浴衣会のこと

鉄輪

先月ですが、葛流の浴衣会がありました。
本日お稽古に行きました所、その時の写真をいただきました。
このときは「鉄輪」を舞いました。
この舞は2010年に国立劇場で舞いました。再びお稽古すると、当時の記憶があれこれ蘇ってきました。

稽古のときに苦手だった振り付けや、下ざらいのことや、かつら合わせのことやら、楽屋の様子や観に来てくださった方々のお顔やら、初めて大劇場の舞台から眺めた光景やら、いろいろ浮かんできました。

そんなことを思い返すのは、国立小劇場で「葛タカ女舞の会」が催されることもあってのことだと思います。
9月1日(日曜日)に先生のリサイタルと共に門弟の会があります。
諸般の事情で私は今回出演しないのですが、楽屋裏でお手伝いをさせていただきます。

本番まで残りわずかとなってきた本日、出演されるお二人のお稽古を見させていだきましたが、大舞台を控えた見ごたえのあるお稽古でした。こちらまで身の引き締まる思いでした。
そして、一方では本番当日はさぞやきれいだろうと楽しみな思いも膨らみます。

出演されますどちらさまも舞台が成功しますように。陰ながら祈っております。
もう当日までお会いできない方もいらっしゃるので、せめてここで叫んでおきます。

皆さま~、がんばってください!

2013-05-21

舞台を終えて(2013年愛のつどい)

19日、第24回「愛のつどい」が催されました。


心配していた天気も日中は晴天となり、多くのお客さまがご来場で盛況でした。
出番以外のときは、私も他の方の舞踊や民謡、詩吟など楽しませていただきました。

私が裏で出番待ちのときに、毎回参加されている民謡歌手(テレビなどでもご活躍とのこと)の方が出演されていました。舞台裏の廊下でいい声に聞きほれておりました。
一緒に出演された三味線のお若い方も素晴らしく、特に曲弾きは圧巻でした。
三味線は腹に響くロックだなあ、などと思いながら、裏で一人ノリノリになっておりました。
おかげで程よく緊張をやわらげることができました。

私は「袖の露」を舞いましたが、いつもお世話になっている方も観に来てくださいました。
公民館で指導している生徒さん達にも舞台で舞う姿を観てもらうことができました。
まがりなりにも”先生”と呼んでくれる皆の期待を裏切ることのないようにと、心して舞台に立ちました。生徒さん達にも喜んでもらえたようなので安心しました。

今回も皆さまのお力をいただき、おかげさまで無事につとめる事ができました。
タカ女先生はじめ、いつも何かと手伝ってくれる友人、家族に感謝です。

まだまだ未熟者ではありますが、出演者の皆さまや舞を観て下さった皆さまから温かいお言葉をいただきまして、今後の励みとなりました。
楽屋をご一緒させていただいた大先輩の先生方からもお声を掛けていただきまして、恐縮しております。

皆さま、ありがとうございました。

「稽古は裏切らない」ということを何かにつけ痛感するのですが、とは言え、やはり満足いくようにはなかなか舞えないものです。
足りない所が山ほどあります。
もっとも満足してしまってはそれまでなので、満足なんぞしたくない自分もいます。
今後も「もっと、もっと」と思いながら精進してまいります。


袖の露(葛たか葉)

2013-05-13

今年も「愛のつどい」

 昨年に続き、今年も「愛のつどい」で舞います。

前回の出演でお世話になった方からお誘い頂きまして、短い時間ではありますが、舞台で舞う機会を得ることができました。



「愛のつどい」は浄財が千葉市の福祉に贈られるチャリティ公演です。

民謡、詩吟、舞踊、ダンス、講談などの多彩なジャンル、全60演目がご覧になれます。


私も、この愛ある催しの成功に少しでも貢献できますよう舞台をつとめます。



私の出演は、

プログラムNo.54 地唄舞「袖の露」葛たか葉

となっております。

出演時間は、3時以降の予定です。


第24回 チャリティ 福祉に贈ろうみんなの愛


「愛のつどい」


5月19日(日曜日) 開演10:00 入場無料

千葉市文化センターアートホール(千葉中央公園・千葉パルコそばツインビル)

後援 千葉市


お時間ございましたら、是非お運びください。


千葉市文化センターアートホール交通案内はこちら

http://www.f-cp.jp/bunka/access-location/access.html


5月の千葉市文化センターアートホール催物案内

http://www.f-cp.jp/images/stories/site/bunka/pdf/1305center.pdf

2013-04-18

公民館でのお稽古

昨日は公民館でお稽古でした。

講師を始めて早いもので10ヶ月になります。

これまで生徒さんは、浴衣でお稽古していました。
当初は浴衣に着替えるのに時間が掛かっていましたが、今では一人でも早く着られるようになりました。

半幅帯も文庫結びと貝ノ口を結べるようになり、私の手助けも必要なくなってきたようです。
そこで前回からは、着物の着方の練習を始めました。

浴衣と違って長襦袢(二部式を使用しています)が1枚増えるので、ややてこずっているようですが、すぐに慣れるでしょう。

お若い生徒さんばかりですが、着物姿になってもまったく違和感ありません。
さすが日本人。自然と似合うようになっているんですね。
そしてうちの生徒さんは「今どき」ではなく、皆さんおしとやか。
講師(私)と異なり、普段から女性らしいです。

お稽古中の私の掛け声は、「なんの稽古をしているんだ?」と思われてしまうほど体育会系らしいです。(荒っぽいわけではありません、元気がいいと思ってください)
夜の公民館に響き渡る掛け声に、素直に合わせてくれる生徒さん達です。





文庫結びに飽きたのか、貝ノ口が流行りです。
衣替えまで着物でお稽古します。

2013-03-26

今年も「愛のつどい」に出演します

 昨年に続き今年もチャリティ公演「愛のつどい」に出演させていただくこととなりました。



5月19日(日曜日)、会場は前回と同じ千葉市文化センターアートホールです。
詳しくはパンフレット等出来上がりましたら、ご案内いたします。

今回は、地唄「袖の露」を舞います。
今年の新年会でも舞いましたので、そのまま引き続きお稽古しております。
昨年から艶物が続いています。私にしては珍しいことです。

去年の「黒髪」もそうでしたが、「愛のつどい」では出演の持ち時間が決まっているため、一曲丸々舞うことができません。
違和感のないところで曲を編集して、お稽古をつけていただいています。

今日もお稽古に行ってまいりましたが、ちょうど桜が見頃で往路復路いたるところで目の保養ができました。




たくさんの桜の花が満開に咲き誇る様は、当然見事で美しいのですが、一方で凄味というか狂気を感じます。
何かを激しく訴えかけているようであり、能面のようでもあり、優しいようで、冷たいような。不思議な花だと見るたびに思います。

2013-01-29

2013年舞い初め


今月初めに恒例の新年会がありました。
今年も母、千代さんを連れて、晴海のホテルまで行ってまいりました。

豊洲駅を使うのですが、工事中で(なんだかずっと工事中です)様子が変っていて戸惑いましたが、無事到着。

会の始まりでは、一人一人先生からお盃を頂戴します。
お弟子さん達が終わってから、お弟子さんのご家族やご友人の方々にもお盃が・・・

千代さんは、このお作法が苦手みたいです。
前に出て行って皆さんの前でお盃を頂くのが恥ずかしいと言って、お声が掛かる直前で逃げ出しました。
確かに飲んだ後にお懐紙を使ったりするので、慣れないと緊張するかもしれません。
当初は私も、盃をいただく時、中毒でもないのに手が震えたこともありました。

「千代さんはどこに行っちゃったの?」
と先生はじめ、皆さんおっしゃってくださいましたが、結局逃げきってしまった千代さん。
逃げたせいか、会食でのビンゴゲームではなかなかビンゴが来ませんでした。

私の今年の舞い初めは、「袖の露」でした。
もうお一人のお弟子さんと前半と後半に分けて舞いました。
お相手の方は、「艶物を舞ってもなんか男っぽくなってしまう」私とは違い、かなり色っぽい熟女です。見習わなくてはなりません。

昨年には新名取さんも増えて、晴れやかな今年の舞い初めでした。





すっかり更新をサボってしまいましたが、お稽古は変らずやっております。