2019-07-25

舞の会のこと(令和元年)

7月21日、国立小劇場での「地唄舞 葛流舞の会」で『万才(万歳)』を舞わせていただき、おかげさまで無事に終えることができました。

ご来場いただきました皆さま、心より御礼申し上げます。

事あるごとに応援してくださり、このたびの舞台にもご来場いただきました皆さま、まことにありがとうございます。

ご指導いただきました先生をはじめ、お世話になりました各分野の専門家の方々のお力あっての事とありがたく思っております。舞台上では、地方の先生、鳴物の先生方の大きなお力に支えていただきまして、感謝しております。
今回の舞台に向けて、準備段階から協力してくれた家族、労を惜しまず手伝ってくれた友人達のおかげで乗り切る事ができました。本当にありがたいです。「がんばって」と応援してくださった方々のお声にも力づけられました。
たくさんの方のお世話になって、あの舞台に立たせていただきました。ありがとうございます。


このブログの一番初めの記事に、

”あの舞台に立つには、相応の稽古をしておかないと自分に負けることを知っていますから稽古に悔いは残したくありません。”

と、書きました。
2010年の頃でしたが、今回も同じ気持ちで本番までの日々を過ごしました。
国立劇場に限ったことではありませんが、稽古に後悔を抱えたまま舞台に立つ事が私にはできません。
私は、私自身を見せられるほどのものは持っていませんので、舞台に立ったときに見ていただくのは「舞」だけです。とは言え、まだまだ拙い舞ですので、どなたかに観ていただく前に出来る事は何かと考えれば、稽古するしかないのです。
生業もありますので、朝から晩まで稽古とは行きませんが、今回も自身で重ねた稽古に悔いはありません。
そして、本番の舞台は、この先も続く稽古の、ひとつの地点だと思っています。

前述のブログ当初の記事に、

”「舞」というと、優雅なお稽古事のようですが、自分はそんな風に思うことはこれまでもこれからもありません。”

とも書きました。これも変わっていません。
私ごとき未熟者が、ではありますが、舞も、武道(空手)の道と同じと考えています。
上手く出来る、出来ないという事より、精進する事で私の中の何が変わっていくのか、何が見えるようになるのか、それを知りたくて続けています。
道はそのために在り、歩む事で全てに通じる事を教えてもらえるのだと思っています。

今回の『万才』では稽古が本番への準備としてだけではなく、稽古そのものが面白いと思う事がたびたびありました。
そして、舞台で舞った事で、この先もこの道をしっかり踏みしめて歩もうと思っています。
私にとって『万才』は、くっきりと刻まれた地点となりました。


令和元年舞の会


『万才』
2019年7月21日 地唄舞 葛流舞の会 国立劇場小劇場

2019-07-16

5日前です

国立劇場の本番が近づいてきました。


地唄舞 葛流舞の会

2019年7月21日(日)国立小劇場


こちらの門弟の部に出演いたします。

今月8日に下ざらい(リハーサル)がありました。生の演奏・唄で舞わせていただき、スタッフの方々にも立ち位置や道具のことでお世話になりました。

この日は、先生はもちろん、他の出演者の皆さまの舞も観ることが出来ました。生演奏もたくさん聴くことが出来、ぜいたくな一日でした。

下ざらいが終わり、ホッとしてしまいそうになりましたが、「あ、まだだった」と思いなおし、その後も夜ごと稽古を重ね、今日は本番前の最後のお稽古日で都内まで行ってまいりました。

手荷物が多いので、傘まで持つと和服に草履はなかなか歩きにくいです。ここまできたら、本番まではまず怪我に用心、と思っていますので、帰宅してから生業の技でもって身体の調整をしておきました。

今回も、国立の本番一ヶ月前からは空手の稽古を地面に近いものだけで我慢してます。突かないと落ち着かないし、蹴らないとなまりそうだし、スクワットは舞にも必要だし、ということで思い立ったらそれぞれやるようにして、存分に暴れるのはおあずけにしてます。


まだまだ拙い舞ではありますが、あの舞台に立たせていただくからには準備と稽古だけは悔いのないようにと思っています。それが応援してくださる方々へのご恩返しに繋がることを願い、当日までの稽古を重ねます。