2011-04-13

ご無沙汰の更新です

 このところ、更新をしませんでした。

先月の地震以来、何を書いていいものやらわからず、放置しておりました。

被災された方々に、簡単にお見舞いの言葉など言えず、「がんばれ」などとはおいそれと言えず、できることは早めにしましたが、たいした事はできず、今も報道を見てはその困難の想像すらし切れず、余震が起きれば被災地の人の恐怖を思い、「いいかげんにしろ、地震。」と腹を立てるばかりの毎日です。

自然のすることに文句を言ってもせん無いことですが、せっかく立ち上がろうとしているのに、と思うとあらぶる大地を恨めしく思います。

そんな中ではありますが、このところお稽古に行かせて貰っています。
自分が歩みを止めたところで、なんの足しにもならないのでやるべきことはやっています。
今は「江戸土産」を稽古中です。


「舞」は神さまに奉納するところに起源があるそうです。
(地唄舞は芸能として派生し伝承されたきたそうです。)
人々が懸命に生きようとしている今、おわしますなら、日本の八百万(やおよろず)の神さま総動員で大地を鎮めてくれ。と頼みたくなります。

2011-01-11

舞い初め

 先日、恒例の新年会に行って参りました。

毎年、先生からお盃を頂戴し、新たな一年の精進を誓います。

続いて舞い初め。
華やかな着物姿の皆さんが、それぞれの舞を披露します。
私は舞台裏にいる時間が多かったので、合間を縫って皆さんの舞を見ておりました。
出る前の舞台裏で、「緊張する~」と言っていた方も、いざ始まると落ち着いて舞っていて、やっぱり女性は肝が据わってると感心します。

私の今年の舞い初めは「黒髪」でした。
「黒髪」は、演劇学校の頃、先生に授業で教わったこともある舞です。
初めて地唄舞に触れた頃の初心にかえって、今年も稽古に励みます。



おみやげに頂いたセトモノの鈴。今年はウサギです。
卯


2010-12-13

乙粋な夜 無事に終了致しました

 ご来場いただきました皆さま、ありがとうございました。


コンサートの幕開きで「黒髪」を舞いました。当日現地に行ってみないと動ける範囲がどれくらいかわからなかったのですが、思っていたより動ける範囲を作っていただき、無事に舞うことができました。


コンサートで舞わせて頂いたのは、今回が初めての経験でした。

独特の雰囲気のある鞘堂ホールで舞えたことも、とてもよい経験になりました。

自分の視線の先に建物の美しい造りが照明に浮かび上がり、舞っている自分自身が、幻想的な光景に感動を覚えました。

あんなに美しい光景を見ながら舞ったことは、これまでにありませんでした。

珠恵子さんの、どうしてもこの鞘堂でコンサートを開きたいという想いに納得しました。


国立劇場の舞台を何度か見てくださっている方々から、「近くで観られてよかった」と言って頂きました。確かに国立では、遠い舞台の上で白塗り、カツラ姿ですから、今回とは大分趣きが違います。

しかし、それだけ近いということは細かい動きも感情もむき出しになるわけですから、舞手としてはかなりの集中力を要します。


おかげさまで皆さまからの暖かい拍手を頂くことができまして、今回このような機会を与えて頂いたことをありがたく思っております。

今回の舞台を想定し、いろいろ細かく稽古をつけてくださったタカ女先生にも、よい報告ができます。


舞い終えたあとは、珠恵子さんの唄をゆっくり楽しむことができました。

珠恵子さんの、吐息のように美しく、時に力強い歌声に酔いしれた一夜でした。

黒髪(葛たか葉)