2017-01-26

2017年新年会


珍しくぐずついたお天気でした。過去の新年会では、雨だったという記憶はありません。
幸い降られたのは帰りだけだったので助かりました。

今年の舞初めでは『ひなぶり』を舞いました。今、公民館で指導している舞です。
昨年に続き、指導中の舞が新年会での舞になるというサイクルになっています。




『ひなぶり』は初心の方がやられる事が多いですが、そういう舞こそ難しさがあります。
初心・基本を忘れず、だけではなく、大人の『ひなぶり』として成立させるにはどうすればいいのか。
到底及びませんが、勉強になった舞でした。

今お稽古していただいているのは、『松の翁』です。地唄ではなく長唄の男舞です。
先生は舞だけではなく、踊りも指導してくださいます。

久しぶりの男舞です。以前は、男舞ばっかりの時期もありましたが、ここ数年艶物が続き、そろそろ限界がやってきたので、志願しました。
『松の翁』もかなり昔にお稽古していただいたことがありますが、当時は振り付けに追われてアップアップだったような気がします。今回はもう少し落ち着いてじっくり取り組みたいと思っています。


 今年も恒例の新年会に千代さんと行って参りました。

2016-12-28

公民館のお稽古

 今日は今年最後の公民館のお稽古でした。

今は『ひなぶり』をお稽古しています。


たしか、演劇学校時代に教わったような・・・

十代の頃です。

公民館の生徒さんに指導するため、私も自身のお稽古は『ひなぶり』をやっています。

地唄舞に出会った頃の気持ちも思い出しつつ稽古しています。


小さい子や若い娘さんが舞うことが多い『ひなぶり』ですが、やりようによっては大人の舞にもなるそうです。

年齢に見合う舞い方を目指し、日々舞っております。


2016年は5月に大舞台がありましたが、早、年末です。

今年得られた事を忘れることなく、来る年も精進いたします。

2016-08-20

2016年浴衣会のこと


 先月、毎年恒例の浴衣会がありました。

 今回、私が舞ったのは『ぐち』です。


〽ぐちじゃ なけれど これまあ聞かしゃんせ

という歌詞で始まる艶物です。


”ぐち”は”愚痴”です。
好きな人に会えたのも束の間、明けの鐘が鳴って、もう別れの時がきてしまう、
という切ない女心を唄っています。
毎度のことながら、私には縁の無いお話でして・・・想像力を駆使するしかありません。

お前の袖とわしが袖 とか、
路地の細道 駒下駄の とか、
胸驚かす明けの鐘 と言った歌詞がありますが、どれも想像力の助けになる艶っぽく粋な歌詞です。
頭の中は時代劇です。

5月の国立劇場の舞の会で、『ぐち』を舞われた方がいらっしゃいまして、下ざらいで観る事ができました。
その時から、〽おまえの~ 袖と 、というフレーズが頭に残っておりました。
歌詞もすてきなのですが、ここの節がなんともいい感じなのです。
下ざらいでは、生でこの曲が聞けた事もあり、もう頭から離れなくなっておりました。

そんなわけで、国立劇場が終った次のお稽古は、『ぐち』でお願いしようと思っておりました。
今年の浴衣会も会場は浅草でした。
江戸を感じる浅草で『ぐち』を舞えたのは嬉しい事でした。